1997年、アフリカのザンビア共和国で勤務していた。

東西100m×南北100mの広大な庭とプール(10m×7m 深さ1m~2m20cm)を有する大きな家に妻と7歳の長女、2歳の長男の4人で住んでいた。

庭師1名とメイド1名が、料理以外の家事、庭の手入れ等していた。

治安が良くなかったので、セキュリー会社からガードマンを昼夜交代で24時間配置してもらっていた。


首都ルサカは南緯14度だが、標高1200mもあるため、窓を開けておけばサバンナの風が気持ちよくクーラーは必要なかった。

ダイニングに大きな開き戸があり、そこから庭に出られた。 庭には大きな木があり、爽やかな木陰を提供してくれていた。

家にいるときは、この木陰で犬を侍らせてくつろいでいた。


ある平日の午後3時ごろ、妻はいつものようにキッチンで料理をしていた。その時、急にいやな胸騒ぎを感じたという。

不安になって2歳の長男の名前を呼んだが見当たらない。妻はすぐにプールに走って行った。

するとプールの中に2歳の長男が仰向きで浮いていた。しかもプールサイドから80cmほど離れた場所に泣きもせず、ぷかぷかと浮いていた。 

妻はすぐに着衣のまま飛び込み長男を抱きかかえた。

長男は助かって安心したのか、急に泣き出した。

無事でよかった。


うつ伏せだったら、まず助からなかっただろう。仰向きでも泣き騒いだら水を飲み込みきっと助からなかっただろう。

プールに落ちた際に、頭が重いから?偶然仰向きになり、仰向きで浮かんだのだろう。

さらに妻が胸騒ぎを感じ、すぐ行動したため、奇跡的に助かった。


神様、ご先祖様、守護霊さまか、大いなる存在が守って下さっていると感じた。心から感謝した。


この事件後、管理会社にすぐに依頼し、プールの周りにフェンスをつけてもらった。 息子は現在23歳で、元気にアルバイトをしている。 心から感謝、感謝!